母の変化 4          2007年2月10日

 退院してからの母の変化は驚くほどだ。

 私たちの知らないところでも、予想以上の回復が見られているので、びっくりしたり安心したり期待したりした。

 病院から戻るときケアマネージャーの箕浦さんと話し合い、1週間の過ごし方として「3日はショートシィティー(2泊3日)に行き、2日はデイサービス(ノーマライ)に行く。残りの2日は家で過ごすことにしよう」ということで一致したのでその方向で順調に動き出したのだが、ショートシィティーが空いていない。
 しばらくして、「コスモスが2日だけ空いたので入所しますか」との情報があった。そこで、早速お願いした。一晩泊まるのは初めてだし「コスモスへ行く」のも初めてなので心配したが、帰ってくるなり「明日もコスモスへ行っていいかいさ」というではないか。これには驚いた。しかし、コスモスのショートは空いていないので「次はもう少し後だよ」といってそのことをケアマネージャーに報告した。彼女もたいへん喜んだ。

 この頃になると毎週火曜日に通ってくる介護士さん対応も大きく変わり挨拶までするようになった。身体に触れさせなかったのが「ありがとうございました」と言うようになったのだから、介護士さんは喜んで「奇跡のようですね」とほめてくれた。まったく奇跡のようだ。
 
 母の家での生活は大体決まってきた。朝私たちが起きたとき(6時頃)行ってポータブルトイレでおしっこをする。次は朝食を運んでいく。そこで蒸しタオルで顔や手を拭く。髪を梳かす。食事の後片付けをした後でポータブルトイレを使う。10時頃いってトイレを使う。次は昼食を運んで行き、食べたのちトイレを使う。午後は2時半か3時に介護士さんが来てくれる。その後は夕食時前か後にトイレを使い、10時過ぎにトイレに行き、後は朝まで行かない、という繰り返しである。トイレに行き、終わるまでは早いときで15分、遅いときは1時間である。

 食べものは最初は甘いものをむやみと欲しがった。パンにはジャムを塗り甘いジュースを飲み、甘い豆をたべていた。ヨーグルトには砂糖をスプーン3杯山盛りに入れてジャムをやはり3杯入れて食べていた。最近でも甘いものはすきなのだが、私たちが控えたのでかなり減っている。

 家にいるときの母はトイレのときのほかはベッドに寝ているだけなのでかわいそうなのだが、自分の趣味がないので何をしたらいいのかわからないし、ずっと付き合っていることもできないので、寝ているだけである。ただ、寝ているよりは施設に行って過ごしたほうがいいのかもしれないと思っているのだが、本当のところはわからない。

このような過ごし方で毎日を過ごしているが、私は母から「昔話を聞きだそうか」と思っている。これで母が少し生きがいを見出せるなら嬉しいことだが、やってみるまでわからない。


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