Kiwa パン     2007年3月1日

 西村則子さんがパンを持ってきた。ビニールの袋の中には茶色の紙袋が二つ入っていた。どちらも細い麻の紐で口が縛ってあった。紙袋の大きさは30センチに25センチぐらいだろうか。わざわざ持ってきてくれるところを見るとただのパンではなさそうだ。

 「このパンは自然発酵の酵母を使ってあるんですって。篠ノ井のKiwaパンっていうパン屋さんで売ってるんです。ちょっと見てもパン屋だかわからないうちでねえ。そこで女の人がひとりで作っているので応援しようと買ってみたんです」
 「そうですか、私は天然酵母のパンは好きじゃないんです。このごろ流行のようにあちこちで売ってるでしょう。健康食もいいけれど、私はおいしいものを食べるのがすきなんです。おいしいといいんだが」

 ちょうどおなかがすいていたので3人で早速きって食べてみた。「おや、あまり臭わないぞ。」普通天然酵母のパンと言うと酵母の匂いがぷんぷんとするのですが、このパンはそれほどにおわない。それに歯ごたえがずっしりとあり、もちもちした歯ざわりだ。「うまい。これなら食べたい」と言うと西村さんは嬉しそうに「おいしいでしょう」と応えた。

「このパン屋さんどこにあるの?」と聞くと、ホテルオリンピアの近くだとわかった。地図を描いてもらい翌日早速パンを買いにいってみた。なるほど西村さんが行ったとおり店舗ではなく普通の住宅があり、その壁にパンの張り紙がしてあるだけだ。

 中に入ろうとしたら、そこ(玄関)は入口ではなく「裏に回ってくれ」と書いてある。回ってみるとガラス戸があり、「お客様入口」という張り紙があった。スリッパが何足かおいてあり、「ご自由におあがりください」
と書いてあった。上は8畳間ぐらいの部屋で、テーブルにパンがかごに入れて数個置いてあった。

 「こんにちは」と声をかけると「はーい」と若い女性が出てきたので「西村さんと言う友人から教えてもらってきたのですが、彼をご存知でしょうか」と聞いてみると「しらない」という。そこで昨日のことを話してパンを2個買った。1個は丸くて中には何も入っていないパンで、もう一個はくるみパンだ。値段は他より高く350円と400円だった。

 帰って食べてみると、これがなかなかうまい。食感が他のパンと全然違うのだ。やわらかくてしっとりとしており、ねばねばしていなくて弾力がある。
 私は今までは西友の入口のブーランジェリーという店で買うラ・ブーランという食パンとフランスパンを食べていたが、今度はこちらのパンも食べようと思う。

 2〜3回目に行ったとき棚の上に紅茶があるのでそれを買ってみた。1グラムごとの量り売りだと言うのでアールグレーを数グラム買ってきた。その香はなかなか良かったのでまた買おうと思うが、値段は高かった。ダージリンも買ってみたが、こちらはそれほどとは思わなかった。買うならアールグレーだ。

 


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