創価学会の「反核広告」について    2007年9月10日

 9月8日の朝日新聞に「核兵器のない世界へ。いまこそ、対話と行動を。」というタイトルの全面広告が掲載された。広告主を見たら、創価学会とあったので驚いた。長くないので書かれている文を引用してみる。

 核兵器のない世界へ
  いまこそ、対話と行動を


 いまから50年前のきょう、1957年9月8日。
 創価学会第2代会長・戸田城聖は横浜の三ツ沢競技場で、「原水爆禁止宣言」を世に問いました。核兵器を「絶対悪」と断じ、人類のために未来のために、遺された平和のメッセージ。私たちはこの精神にのっとり、これまでに国内のみならず世界各地において様々な活動を展開してきました。人類の生存の権利を守り、核兵器のない平和な世界を実現するため、この50周年を節目に、たゆまぬ対話と行動を続けてまいります。
2007
第32回「SGIの日」記念提言
「生命の変革 地球平和への道標」
創価学会インタナショナル会長
池田大作

 「核廃絶へ向けての世界の民衆の行動の10年」の制定を重ねて呼びかけたい。とくに、広島、長崎への原爆投下という惨劇を味わった唯一の被爆国である日本は、核軍縮、そして核廃絶を求める国際社会の先頭にたって、同10年の制定を強く呼びかけ、時代の流れを変えるリーダーシップを発揮してほしいと念じるものです。
(2007年1月発表より抜粋)
1957
原水爆禁止宣言
創価学会第2代会長  戸田城聖

 今、世に騒がれている核実験、原水爆実験にたいする私の態度を、本日、はっきりと声明したいと思うものであります。(中略)もし、原水爆を、いずれの国であろうと、それが勝っても負けても、それを使用したものは、ことごとく死刑にすべきであるということを主張するものであります。なぜかならば、われわれ世界の民衆は、生存の権利をもっております。その権利をおびやかすものは、これ、魔物であり、サタンであり、怪物であります。
(宣言より抜粋)

 まず、驚いたのは創価学会がこのような広告を出したことである。
 創価学会が「平和」と「くらし」を詠っていることは知っていたし、以前、原爆禁止をテーマにした子どもの美術展をしたことは身近に経験していたが、公明党が与党になってからは、イラク戦争への派兵や弱者への負担増推進(定額減税廃止)・障害者への援助削減(自立支援法)など、平和とくらしを破壊する側にすりよっていると思っていたので、この広告が掲載されたことに驚いたのである。以前もこのような広告を出していたのか私は知らない。が、このような広告を新聞に掲載したことは大歓迎である。

 ここには「いまから50年前のきょう、1957年9月8日『原水爆禁止宣言』を世に問いました」と書かれているが、私は創価学会がこのような宣言を出したことを知らなかった。

 ここに引用した原水爆禁止宣言文を読んでみると立派なことが書いてある。文章は率直であり激しい。戸田城聖氏はこの宣言で「原水爆をいずれの国であろうと、それが勝っても負けても、それを使用したものは、ことごとく死刑にすべきであるということを主張するものであります」「世界の民衆は、生存の権利を持っています。その権利を脅かすものは、これ、魔物であり、サタンであり、怪物であります」と主張している。私はこの文を読んで大変驚き、感動した。

 一方、2007年には「核廃絶へ向けての世界の民衆の行動の10年」の制定を呼びかけた池田大作氏のことばが載っている。この呼びかけの内容を正確に知らないので断定は出来ないが、ここに書かれている限りでは何の感動も無かった。行動を呼びかけている主体がどれだけ本気か分からないのである。格好をつけているだけのようにも見えたのだが、それでも新聞に広告を出し、57年の宣言を載せたことは評価できる。

 写真も2枚(戸田城聖と池田大作)掲げられていたが、2枚は対照的であり、内容と対応していた。
戸田は余り立派とはいえない建物の窓際(三ツ沢公園陸上競技場)で白いシャツを着て立っているのだが、池田は豪華なホテルの部屋の中で外国のえらいさん(国際原子力機構エルバダライ事務局長)と握手をしており、周りを多くの人が取り囲み、カメラマンがそれを撮影しているところである。
 かつての創価学会と現在の創価学会の姿を見事に象徴する写真であるように見えた。
 
 今後創価学会が本気になって原水爆禁止のために頑張ることを期待したい。


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