景川弘道「北見1000景」 
   2007年9月15日

 今年度行う版画講座の打ち合わせのため、13日に上野遒さんが来訪した。
 そのとき打ち合わせだけでなく今年度おこなう予定の「景川弘道さんの版画や水彩画をたくさん持参してくれた。

 上野誠と景川弘道は25年にわたり6000通の書簡をやりとりするほどの親友だった。ほとんど毎日手紙を出し続けたというのだから驚くではないか。
 景川さんは北海道北見の画家である。彼は上野誠にたくさんの版画や水彩画、短歌を送ったが、その作品で展覧会をやろうと思っている。一昨年景川さんを訪問した際素晴らしい作品を見てきたので、かねてからやろうと思っていたところ、上野さんが作品をどっさり持っているということを聞いたので、その作品をお借りして作品展をやろうと思った。

 今回お持ちいただいた作品は厚さ15センチほどの洋服箱に一杯の作品で100枚ではきかない。洋服箱のほかに菓子箱一杯の版画があり、そこに「北見1000景」とあった。これは北見の風景を1000枚の版画にした作品群であり、ここには数十枚ある。そのうちの何点かを見ていただきたい。


411景 430景 牡丹園

 制作年は1962年、白黒2色、上記作品のサイズはおよそ9cm×15cmである。紙の質は現在の紙と比べると質が悪いが時代の中でしかたない。
 作品の番号はついているが題名はついている作品もあるがほとんどはついていない。右下の作品は「牡丹園」とある。

 景川さんが並の版画家でないことはお分かりいただけるだろう。


459景 403景 456景

 
 景川弘道さんは描き方が大変早い。版画の制作も大変早い。その速さは私たちの想像をはるかに超えている。この版はどのくらいの速さで作ったかわからないが、先年、景川さんから聞いた話では油絵を年間に三千枚描いたとか、色彩版画(20号大)を一日に数枚制作しているということだった。常識では考えられないスピードであった。

          347景   番場の川        365景   二区風景
 上野さんが先日来訪された際「景川さんは自転車のハンドルに画板を置けるように細工して街中を走りながらスケッチしたそうだ」と話してくれた。私には想像できないのだが、時々足を伸ばして地面につけて描いたのだろうか。


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