小河原康男銅版画展    2008年9月10日

 今月13日(土)から小河原康男銅版画展をおこなう。
 小河原さんは昔から北原にある家で、父親の隆男さんは篤農家で著名であったが、昨年急になくなられた。私は御厨の吉沢定安さんを通してすこしかかわりがあった。

 康男さんは一昨年美術館を訪ね、版画の話をして帰った。帰り際に名前を書いてもらったところ川中島町今井とあったので驚いたことを覚えている。同じ町内に銅版画を描く人がいるなどとは予想できなかったからである。昨年も見えて、その時この美術館で個展を開きたいと言う話があり、具体化した。

   小河原康男さんプロフィール

1962年 長野市川中島町に生まれる
昭和小学校、川中島中学校卒業
1981年 屋代南高校卒業
1989年 日本版画協会展初入選
1990年 創形美術学校研究科版画課程修了
1993年 第2回高知版画トリエンナーレ展
2002年 個展(プリントハウス)
2003年 個展(セントポールがラリー)
2004年 個展(セントポールギャラリー、ギャラリー太田町 以後毎年開催)
2005年 個展(セントポールギャラリー、鶴見画廊、山本鼎版画大賞展)

 話が決まった時点では私は彼がどのような版画を制作しているのか全く知らなかったが、その後話したり、調べてみて彼の版画を少し知った。技法はメゾチントで題材は主として身近な植物や花が多いと言うことだったが、それ以外に月や星、太古の化石や貝なども描いていた。

銅版画を作成するときの用具 刷り上った銅版画

 彼の技法はメゾチントであるから、始めに銅版を左の用具(ロッカー)をゆすりながら縦・横・斜めに細かく線を刻みこむ。細かい線の入った銅版を三方に刃があるスクレーバーという刀で表面を削って描いていく。最後にそれをパニッシャーとよばれるへら状の器具で磨き上げる。

 今回の作品の中では「縄文杉」は写真製版による大作で、中仲の力作であった。大多数はメゾチントの小品で花を描いたモノクロ作品である。色の着いた作品も何点かあるが、色彩は手彩色だそうだ。

父に捧ぐ 縄文杉

 地元での最初の作品展だというので家族の皆さんが全力で応援してくれた。
 親戚や友人や近所の人に声をかけて呉れたようで、大勢の人が見に来ている。高校時代の同級生も数人見えた。小林さんと言う方が熱心に応援してくれた。

 初日に「オープニングパーティー」をしたが、家族と親戚の皆さんが中心になっておおいにもりあがった。高校時代に共に絵画部だった小山(和田)さんが「この作品は値段が安すぎる。○を一つつけたらどうか」と盛んに主張した。確かに安く、同程度の作品の半値か三分の一の値段がついていた。


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