『まほろば展』について     2008年12月1日

 あっという間に月日が過ぎていく。つい、この間やったばかりの「まほろば展」のような気がしていたが、もう終わってから2ヶ月以上過ぎてしまった。

 「まほろば展」は今年の10月1日〜19日までおこなわれた展覧会である。敬愛する山岸堅磐さんや野口清人さんが中心になっておられる『信州の教育と自治研究所』の25周年記念事業として計画されたものである。25周年を迎えたこの機会に「教育と自治」の活動をもう一歩広め「文化」の面でも活動できたらという願いでこの企画が生まれた。

 企画は同会の轟博子さんを中心に「まほろば展実行委員会」をつくり、数回の準備会を経て実現した。

期間:10月1日(水)〜10月19日(日)
会場:ひとミュージアム上野誠版画館
内容:絵画、版画、書作品の展示
会場の関係で作品は1名1点、大きさは10号以下
 これまで何回かの展覧会をしてきたが、今回の展覧会はきわめてユニークな内容であった。

1、出品者が様々な分野の人であるため、作品の傾向が実に多様であった。
2、技法も様々で「油彩」「水彩」「版画」「アクリル画」「鉛筆画」「パソコン画」「書」である。
3, 共通しているのは「信州の教育と自治研究所」の活動に賛同している人たちである。

会期中3回のイベントをおこなった。
メインは10月5日に行ったギャラリートークで、イルフ童画館の初代館長の二木六徳さんを迎えて、米山政弘さんが聞き手になって、先生の現役時代の美術指導を話をしてもらった。(二木さんは諏訪二葉高校や清陵高校の美術教師だった)

   講演する二木六徳さん 作品の前で話す矢島慎吾さん
 
 話の内容は「反核ポスターつくり」と「文化祭ポスターつくり」の実践についてだった。内容が濃くてここには書ききれないが、わたしが特に強く感じたことは「一般的な作品は作るな」「この学校でしか作れない作品をつくれ」と言うことを助言したと言うことである。例えば、文化祭ポスターでいえば「学校名を変えればどの学校の文化祭にも通用するものはやめよう」「自分が表現されているポスターにしよう」ということを指示したそうである。

 ポスターの写真を撮るのを忘れてしまったので、ここで見ていただくことが出来ないのは残念であるが、実にユニークなポスターを見せていただくことが出来た。

 二木先生の講演につづき、作品を出品している皆さんに一言づつはなしてもらったが、それぞれの思いを聞けてこれも面白かった。

 期間中、2回の講座をおこなった。1回目は鹿山さんの講座で「鉛筆で描く」実践を報告してもらった。
「おれがなんで鉛筆画を書かなけりゃいけねえんだ」と言っていた高校生が、先生の指導の下で描くうちに自分の作品がどんどん良くなっていくことに気づき、次第に自信を持って描き始めたそうだ。
 これも作品の写真がないのが残念。

講座の準備をする鹿山さん まほろば展反省会

 2回目の講座は藤井醇さんにパソコン画を教えてもらった。パソコン画という呼び名ははじめて知ったのだが、パソコンを使って絵を描くのだ。絵の具や鉛筆は要らないが、ボード上にマウスで自由に描くと、それが画面に表示されてパソコン画になる。

 このような催しを中間に入れながらおこなった展覧会であった。


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