合併特例債問題で請願    2001年3月28日

 長野市議会に「長野市庁舎・市民会館建て替えは止め、これに合併特例債を使うのはやめてほしい」と言う主旨の請願を行ったが、不採択になった。

 3月4日に、以下のような請願を行った。


長野市役所・市民会館の建て替えに関する請願

長野市議会議長

三井経光 様

請願者 長野市川中島町今井1691−1

長野市役所・市民会館問題を考える川中島の会
代表   田島 隆(026-284-46)  印

紹介議員

請願項目

1、長野市庁舎は耐震改修をし、数年かけて今後の庁舎の在り方を検討してください。

2、長野市民会館は耐震改修・リニューアルして使い続けてください。

3、市庁舎・市民会館関連事業には合併特例債は使わないでください。

請願理由

1、長野市庁舎の改築計画は、当初は本庁舎を小さくし、支所の規模・機能を大き くするものであったそうです。ところが、現在の計画では、本庁舎の規模が大きくなっております。本庁と支所の関係は単に建物だけの問題ではなく、市政の根本問題ですから、地域代表者も含め、議論を尽して決めるべき問題であります。従って、当面は耐震改修をしたうえで、十分な論議を経たのち本格的な建築に着手することが望ましいと考えます。

2、長野市民会館は耐震の問題や使い勝手の面からみると大きな欠陥を抱えている ことは事実ですが、この建物は長野市内の建築物の中ではきわめてユニークな風貌 をもった優れた建築物でもあります。そのことは日本建築家協会の皆様も認める通 りです。

  我々は兎角すると、便利第一、機能第一という価値観に流れがちですが、これからは「もったいない」の心を大切にし、使えるものは可能な限り使い続けることが 望ましいと考えます。ましてや歴史的建造物になる可能性がある市民会館ですから、是非とも使い続ける方向で検討していただきたいと思います。

3、合併特例債は有利な起債だと言われていますが、借金には変わりありませんし、その返済もしなければなりません。借金の7割が地方交付税で還元されるというこ とですが、地方交付税の総額が右肩上がりに上昇することは考えられないので、借 金返済のみがつづくことになる恐れもあります。また、市民会館や市庁舎(本庁) は合併により必要になる建築だとも考えられませんので特例債は使わないでいただ きたい。

市庁舎・市民会館建て替えは広く市民の意向を尊重し、当請願にご賛同くださるようお願い申し上げます。


請願をするにあたって、各会派をまわって紹介議員になっていただくようお願いした。

新友会:(野本やすし議員対応)個人的には皆様の意見は理解できる。そのような意見が周  辺にあることも承知している。しかしながら、これは新友会という会派で決める問題だからな かなか難しいと思う。皆さんの申し入れはお伝えする。
共産党:(野々村ひろみ議員対応)請願内容は私たちの考えていることと同じだから紹介議員 になる。
政信会:(塩入学議員対応)地元の皆さんの請願ですね。内容を読んで検討します。
公明党:(女性議員)内容を読ませて頂いて検討します。
市民ネット(池田清議員対応)はい。(時間なかった)
無所属:丸山かおり議員 紹介議員になりますから先に共産党さんに行ってからこちらに回す ように してください。市川武議員 私は建て替えに賛成です。 池田宏議員 合併特例債を 使うように主張したのは自分だ。

 この日はこれで帰ったが、結局紹介議員になってくれたのは共産党の6人と丸山議員だけだった。議員の反応を見たかぎりではなかなか難しそうだということを感じた。
 14日に総務委員会で請願の審議があるというのでそこで説明したいというと、総務委員長にその旨を話してみろといわれ、総務委員長に面会して「請願の趣旨説明をしたい」との申し入れをした。

 14日に議会の総務委員会に出席して参考人として意見(請願主旨)を述べた。5分という制限があったが、大要以下のようなことを話した。

 長野市第一市庁舎は当初の計画では小規模の建物にして支所機能を充実させるとの事であったが、現在の計画は大規模になっている。
 私は阪神淡路大震災のときボランティアで応援に行ったことがある。私の行った先は西宮だった。西宮の学校は事項給食をしていたため、その施設が被災者住民の炊き出しに使われ威力を発揮した。市庁舎も一極集中でなく支所に機能を分散させることは必要だと思う。
 本庁を重視するか、支所機能を大きくするかという問題は市政の根幹にかかわる問題であるから、時間を抱えて住民の意見を集約して決める問題だと考える。従って、当面は、市庁舎は最低限の耐震改修で間に合わせ、議論を尽して最終決定するのが妥当だと考える。

 市民会館の使い勝手が悪く、不便をかけていることは承知しているが、長野市の建築物の中では文化財としての価値は高いし建築の専門家は改修すれば十分使えると言っている。オリンピックの前に長野市は寺院建築の旧駅舎を失った。壊す直前私は当時勤務していた山王小学校の子どもと駅舎を描いた。今でも当時の子どもが「駅がなくなったのは残念だ」と言っている。長野を訪れる観光客も寺院型駅舎がなくなったのを惜しむ人が多い。効率だけで考えるのではなく、総合的に考えるならば、耐震改修・リニューアルして使い続けるのがいいと考える。

 3月11日に起きた大震災は想像を絶する被害をもたらした。おそらくその復旧には何兆と言う額の金が必要になるだろう。市民感情とすると「今は災害復旧に全力を上げるときで、借金をして市庁舎・市民会館を新築するべきではない」と思っている筈だ。耐震改修ならば合併特例債を使わずに出来るのだから節約してほしい。震災復興のため地方交付金も減ることが予想される。

 以上のような発言をしたのだが、総務委員会では1:8で請願は不採択になり、3月23日に行われた本会議でも不採択になった。

 大震災で日本中が懸命になっているのに長野市議会は何を考えているのだろう。


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