なぜ統一できないのか?    2011年4月25日

 原発事故があり、東京電力と政府・財界・学者・マスコミの癒着構造が問題になっている。私は今度の事故があるまで原発問題にはあまり関心がなかった。.署名やカンパは少しやったものの、しっかりとは考えてこなかったのが実情だ。。
 今回の事故を受けて改めていろいろ勉強をしたり情報を集めてみたところ、原子力発電をめぐる様々な事がわかってきた。

 事故のあった直後はテレビを見て驚いていたが、テレビ報道があまりに楽観的だったので疑問を持ち、インターネットで検索したところ「原子力資料室」が見つかり、以後はそこを中心に調べ始めた。すると。そこに登場した技術者や学者はテレビで見る学者とは大違いで、事故の様子や疑問点を大変わかりやすく解説していた。

 原子力情報室を中心に関連する項目をたどるうちに、原発反対を主張している学者やジャーナリスト、技術者のメンバーがある程度分かってきた。福島原発事故の現状を解説している技術者の後藤政志・田中三彦、京都大学助教の小出裕章・今中哲二、ジャーナリストの上杉隆、日隈一雄、広瀬隆、岩上安身、神保哲生、社会学者の宮台真司、地震学者の石橋克彦、映画監督の鎌仲ひとみ、カメラマンの広川隆一・森住卓らである。

 すべてを調べたのではないが、彼らの経歴を調べるうちに彼らには共通性があることに気がついた。科学者・技術者に共通しているのは、最初は原子力に大きな夢を描いていたが、深くかかわるにつれて原子力の危険性や危うさに気づくようになり、そのことを主張しはじめ、ついには学校・会社内部の多数から排除されるようになった人である。ジャーナリストや学者は社会正義の実現を目指してこの世界に入ったが、企業内部のしがらみや、限界に愛想を尽かし、自由を選んだ人である。
 その道を選んだことによって彼等は差別され、苦難の人生を歩んできた。

 これらのことを知る一方、現在の原発に批判的な見解を持っている共産党の質問や申し入れがあることを知り、調べてみた。一つは吉井英勝議員が衆議院で行った質問で、今回の福島原発の事故を予想したかのような質問であった。また、福島県委員会が知事と東電に出した要求書を見ると津波の被害による電源喪失にも触れ、対策の強化を要求していることもわかった。
 社民党は党として「反原発」をうたっていることは知っていたが、誰がどのような運動をしているかは分らなかった。

 さて、ここの時点で「おやっ?」と思うことがあった。それは反原発の人と共産党や共産党系の学者との関連が見られないことだ。例えば原子力工学の専門家であり放射能汚染に詳しい立命館大学の安斉育郎氏などは私の見ているブログにはまったく登場しないのだ。
 まだわずかのネットしか見ていないから確定的なことは言えないのだが、私の見た範囲では両者の間での交流がないままにそれぞれが自分の主張を繰り広げているように見える。この間原発反対の学者が院内集会を開いているがそこには共産党の議員の姿が見えない。しかも、共産党の主張内容を見ると、この集会を主催している学者やジャーナリストとほとんど違っていない。呼びかけがないのか、呼びかけられても参加しないのか。

 実際のところは正確に把握しているわけではないので不明な点のあるのだが、さっと見た範囲では、原発の在り方に危惧をいだいているグループ(政党)が手を取り合っていないように思われる。
 原水協や原水禁が良く似た目標を持ちながら統一した運動を起こさないのと似ている構造が此処にもあることを知って大変残念に思っている。


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