長野県知事選挙に対する共産党の味のある対応      7月6日

長野県知事選挙が目前に迫りました。

田中県政に反対する勢力は、早くから選挙での勝利を目指し、対立候補擁立に向け準備してきました。課題の中心は対立候補者の一本化でした。さまざまの経緯の末、最近全体構造が見えてきました。その構図とは田中康夫()対村井仁(元国会議員・自民党県連会長)というものです。

今回の知事選に対する共産党の態度は「自主投票」ですが、「県政を利権集団や政・官癒着勢力に渡さない」ことを再三主張していますから旧吉村県政の流れを汲む元自民党県連会長の村井仁氏(無所属)への投票はありえません。だが、共産党としても恐らく田中支持の表明や応援演説などは行わないでしょう。田中康夫氏は「新党にっぽん」の党首ですから、政策協定をしないで推薦するわけはありません。その代わり、旧・吉村県政から田中県政になり、県政がどのように変化したかを県民に知ってもらう努力をすることになると思います。

共産党の田中県政に対するスタンスは「是々非々」ということですが「憲法第9条を擁護する態度、合併しない市町村支援などの地方自治重視、脱ダム宣言にみられる自然保護の姿勢や政・官癒着の利益誘導政治との決別、県の借金を減らし続けていることなどを高く評価しています。しかし、学区制拡大、高校再編(急激な統合案)、公的委員会の飲食費の後援会負担、自らの住民票を遠隔の村に移動したこと、県職員の早すぎる人事異動(1年、6ヶ月、時には3ヶ月)などには批判的態度を取ってきました。

教育関係者の中の一部には独自候補を立てたらどうかと言う意見もありましたが、共産党県議団の説明によると「県政を利権団体との癒着体制に戻さない」「すべて一致できる候補はいないが、現在の共産党には独自候補で対等に闘えるだけの実力は無い」という理由で独自候補はたてない道を選んだと推測されます。

私は共産党は大変味のある道を選択したと思います。

、村井仁氏が利権集団の総意を受けて立候補することは明らかですから、彼を推薦するこ とはありえません。「村井氏を推さない」というコメントもどこかの新聞で読みました。
2、田中康夫知事とは多くの一致点がありましたが、重要な食い違いもいくつかありました。
 特に、現在問題になっている高校再編問題では鋭く対立しています。

3、しかし、ここで独自候補を立てるならば利権集団が待望している候補が勝つことは目に見 えています。
4、
そこで、独自候補を立てず自主投票にするのでしょう。しかも、単なる自主投票ではなく 旧県政と田中県政の違いがわかるような手立てをとろうとしています。
5、このような選挙方法を選択した長野県の共産党を私は高く評価します。
6、これは長野県だけでなく国政選挙にも使える方法ではないでしょうか。
 最悪の結果を阻止するため、次善の選択をする
(あるいは候補者を立てない)ことが国政においても求められているし、共産党の選択によっては最悪の結果を阻止できるかもしれないのですから。


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